2022年1月今岡ドラッカーマネジメント塾再開のご案内

2011年㋃から2014年3月までの4年間開催して諸事情で休講していた今岡ドラッカー塾を再開します。

 技術者から経営コンサルタントに転じ今岡のライフワークとして1992年、、技術と経営の両方をカバーするマネジメント手法として処女作「経営力学」を上梓しました。その後物理学者ゴールドラットの「ザ・ゴール」からその原点に「トヨタ生産方式」の思想を観て、さらにトヨタの源流に豊田佐吉の「豊田綱領」に二宮尊徳の思想あることが分かりマネジメントの体系化を試みて来ました。そして、ものづくりの全体最適の方法論として1997年「サプライチェーンマネジメント」を世に問いヒットしたことからコンサルテイングの依頼をこなし、幾つかの大学でMOTやMBAのマネジメント教育に携わりました。その間、マネジメントを発明体系化したと言われているピーター・ドラッカーの書籍を読み漁り、ドラッカーの思考回路で日本的経営も体系化できると思いつきました。

 江戸時代の日本画から日本人の感性に共感したピーター・F・ドラッカーは渋沢栄一からも影響を受けていると言い、ドラッカーの思想と日本的経営は親和性があります。またドラッカーを知ることで、西洋の脱近代思想と日本の文化的背景のこめづくり、ものづくり、くにづくりの精神的基盤の共通性を学ぶことでマネジメントの新しいパラダイムを学ぶことができます。近代科学の方法論である米国MBAは頭(戦略論、実証主義、理性)に偏りがちで精神論、身体論を「曖昧模糊」と切り捨てる傾向がありますが心と頭と身体(心技体)の三位一体の枠組みでマネジメントのツールを思想として体系的に学ぶことができます。

 ドラッカーは著書の中で「日本は、外国からの影響を自らの経験の一部とする。外国の影響のなかから自らの価値、信条、伝統、目的、関係を強化するものだけを抽出する。その結果は混合ではない。15世紀や18世紀の日本画が示すように、一体化である。これこそが、真に日本に固有の特性である」(『日本 成功の代償』)と言っているように、当塾では日本の固有思想とともに西洋から導入した新しいイノベーション思想である「U理論」「デザイン思考」なども日本的価値、伝統の中で抽出し解釈したいと思います。

 是非、月1回最終土曜日の午後、年間12回の講義でいつの時代にも役立つ普遍的なマネジメントとともに考えて行きましょう!

 

以前のドラッカー塾

2011年から2015年の4年間の今岡ドラッカー塾10回分をセミナーとしてまとめました。江戸時代の日本画から日本人の感性に共感したピーター・F・ドラッカーは社会生態学思想家であり「いのち」の人間学に立脚したマネジメントを発明しました。日本人の多神教は西洋の一神教とは違う生態学的思想文化でありものづくりひとづくりのマネジメント思想にも反映されています。ひとり一人が神であり自律した主体的な存在としてマネジメントに関わることがイノベーションを起こすという思想です。ドラッカーを元に東西の知を換骨奪胎し、心と頭と身体(心技体)の枠組みでツールとして「マネジメント」のツールとして習慣化するきっかけを作ります。

心技体(精神・戦略・実践)

ドラッカーの著作全てを読みこなして心に残ったメッセージの膨大なメモを分類すると9のカテゴリーになり更に集約すると3つに集約できました。それが精神、戦略、実践という心技体の三位一体のスポーツや武道に共通する教えと同じであることを発見しました。ビジネススクールで重視する論理思考、戦略論、財務、マーケテイング論などマネジメントの一部であり核となるのは日本的経営で重視する古典的な人間力であります。

エコシステム思考

ドラッカーは自ら社会生態学者と自称していました。同じような思想を持っている「学習する組織」で有名なMIT教授のピーター・センゲのシステム思考は伝統的マネジメント思想からのパラダイムシフトです。共通するのは欧米のトップダウン方式、カリスマ天才に頼るマネジメントではなくひとり一人が全体とつながる一部として自律的に問題に取り組むことが長期的に成果を生むということです。

日本的経営

ドラッカー思想になじむと企業と社会の関係を強く意識することになります。マネジメントとは社内の管理ではなく顧客や取引先との関係性の維持向上であり「三方良し」の日本的経営、二宮金次郎(二宮尊徳)の報徳思想など西欧文明の入る前の江戸時代の思想家が唱えていたことと同じです。江戸初期に多くの書物を残した三河武士出身の僧侶、鈴木正三にたどりつきます。

今岡ドラッカーマネジメント塾2022年予定表

江戸時代の日本画から日本人の感性に共感したピーター・F・ドラッカーは社会生態学思想家であり「いのち」の人間学に立脚したマネジメントを発明しました。日本人の多神教は西洋の一神教とは生態学的思想文化でありものづくりひとづくりのマネジメント思想にも反映されています。

ドラッカーを元に東西の知を換骨奪胎し、心と頭と身体(心技体)の枠組みでツールとして「マネジメント」のツールとして習慣化するきっかけを作ります。

 
各月の最終週(12月除く)の土曜日午後2時~3時半の90分講義、そのあと90分交流会とします。
2022年シラバス
# 日程 テーマ 内容
1 1/29

ドラッカーの社会生態学マネジメント

西洋近代科学的マネジメントの限界、西洋脱近代と日本式マネジメント、自然生態学と社会生態学、ドラッカーの社会生態学思想
2 2/26 人間学、個人と組織社会の関係 ドラッカーの人間観、ピーター・センゲ、オットー・シャーマー、アブラハム・マズロー、東洋思想、脳科学、東西の「個と全体の関係」と思想統合
3 3/26 マーケテイングとイノベーション

マネジメントとはマーケテイングとイノベーション、成功のためのマインドセット、日本の商人道、成果を上げる5つのポイント、イノベーション・プロジェクトマネジメント

4 4/30 心・頭・体の三位一体マネジメント 日本とは何か、日本の経営の神様松下幸之助の思想、日本的三位一体の経営、ドラッカー流三位一体のマネジメント
5 5/28 ドラッカーと志 ドラッカーの志と使命、トヨタ式経営の源流に見る日本的経営、西洋の共生思想、東洋思想(インド、中国、日本)、縄文精神と日本の共生思想
6 6/25 U理論と東洋思想 現代社会の病、人材教育の現代的問題、リーダーシップ論、宇宙生命と繋がるプレゼンシング、ソーシャルフィールド、我他彼比から入我我入へ、老子、神道思想
7 7/30 兵法から学ぶイノベーション 戦闘における生き残り手順、大空のサムライ坂井三郎・ボイド大佐、孫子の兵法、正しい問い、問題解決、現場現実現物、処方から診断ではなく診断から処方へ、トヨタとユニクロ
8 8/27 弁証法と日本的発想法 ソクラテス・アリストテレスの弁証法、梅棹忠夫の知的生産の技術、川喜多二郎のは発想法、野中郁次郎の知識創造モデル、中江藤樹の陽明学、山鹿素行の日本学
9 9/24 デザイン思考と日本的発想法 ティム・ブラウンのデザイン思考、イノベーション3つのスキル:洞察Inspiration,発想Ideation,実践Implementation、3つの目的:有効性Desirability、実現可能性Feasibility、経済性Viability、3つの感性:共感Empathy、観察Observation、洞察Insight、感性論哲学
10 10/29 最重要な経営資源「時間」の使い方 ものづくりにおける時間短縮のイノベーション、在庫時間分析と経営改善の処方箋、トヨタ式生産方式とTOC(制約理論)、ドラッカーとトヨタ式経営の実践原理:時間・フィードバック・統合・流れ
11 11/26 インテグレーション統合 ドラッカーの統合思想、トヨタ生産システムの本質、ゴールドラットの統合思想、プロジェクトマネジメントとCCPM
12 12/24 日本的マネジメントの本質と西洋の知との融合 近江商法、日本的経営とドラッカー、ジムコリンズと中江藤樹、ゴールドラットと大野耐一、TQCとシックスシグマ、TQCとTOC,生態系としての経営システム
項目

対面受講料(講義後カフェ懇親会付)

全コース(12回)一括55,000円、各回スポット5000円 以下の口座にお振込みの上申し込みフォームに名前、アドレス、申し込み区分を記載の上送信して下さい。

<振込口座>

  • 三菱東京UFJ銀行
  • 新宿中央支店(469)
  • (普通)口座番号 5324740
  • 口座名義 株式会社21世紀ものづくり日本

 

オンラインZOOMのみでのご参加の場合は一括50,000円、スポット4500円とさせていただきます。

 

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    <場所>東京都中野区中央5-3-11ロイヤルプラザ中野606

    丸の内線新中野駅徒歩2分荻窪方面出口でて杉山公園交差点から中野通りを北に1分左側柴田屋酒店の隣

    今岡の携帯番号090-2538-7867