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小学校教員と研究者が語る「小学校英語教育のいま」〜IBS研究所が対談記事を公開

2023年11月27日

ワールド・ファミリー バイリンガル サイエンス研究所(IBS研究所)では、グローバル化社会における幼児期からの英語教育の有効性や重要性に関する情報を、同研究所Webサイトで定期的に発信している。

このほど、国立小学校と公立小学校の両方で指導してきた石毛隆教諭(東京学芸大学附属大泉小学校)と第二言語習得や英語教育について研究する原田哲男教授(早稲田大学 教育・総合科学学術院)による、「小学校英語教育のいま」についての対談記事を公開した。

 

石毛教諭(左)と原田教授(右)

 

■「英語を教える人」×「英語を使う人」を融合させた教員が必要

石毛教諭によると、教育現場で「昔の英語教育の考え方を変えることはとても難しい」とのこと。原田教授は、英語を学んだ経験しかないとなかなか考え方が変わらないため、教員には「英語ができなくても、英語を使ってきた」という「英語の使用者」としての経験や意識が大事だと考える。

一方、石毛教諭は、英語使用者だからこそ抱えるマイナス点も指摘。授業では「子供に聞かせる英語表現」が求められるため、教員が普段のように英語を話してしまうと子供にインプットを与えられないからだ。「教員は、『英語を教える教育者』と『英語使用者』という両方の側面をうまく融合することが必要なんだろうと思います」と話す。

 

■先生たちが「自分もできる」と思えるような授業とは

「英語の授業は英語で行う」という文部科学省の指針については、「英語だけで授業をした結果、子供に身につけてほしい力が身につかないようではあまり意味がないですよね。日本語を使って授業をしたほうが、すべての児童を見取りやすいですし、すべての児童を引っ張り上げやすいなと感じています」と話す石毛教諭。

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原田教授も、石毛教諭の授業を見て「日本語をベースにした会話が子供たちの気持ちや言いたいことを引き出して、子供たちが授業に参加しやすくなっている」という印象を持ったとのこと。石毛教諭は、どの先生が見ても「ここを英語にすればいいんだ」とわかってもらえるような授業を目指し、「基本的な指示は日本語にして、絶対に子供に聞かせたい英語表現だけは英語で言う」という意識で授業を展開。教員が日本語で説明しなくても子供たちが主体的に学べる活動の工夫が共有された。

 

■教員になりたい学生が減っている今、何ができる?

最後に、小学校教員の養成について議論が交わされた。

原田教授は、「学校教員になりたい学生が減っていること」を一番の懸念点として挙げ、早稲田大学の教育学部でも教員免許を取る学生が例年減っている現状について共有。これに対して石毛教諭は「自分にできることは何かと考えると、やはり『誰でもできる授業』を提案することだと思っています」と話す。「教員の世界は、もちろん大変なことがたくさんありますが、楽しいことはいくらでもあります。子供たちと関わるときだけではなく、若手の先生たちが成長をしていく様子を見たり、自分が動くことでほかの先生たちや学校が変わっていったりするときにも、楽しいと感じます。私が楽しんでいる姿を見てもらえれば、教員になるかどうか迷っている学生さんにも楽しい時間を過ごしてもらえるのではないかと思います」と続け、原田教授も「考え方によっては、どんな仕事をしても楽しいものです。そういうことを大学の教員養成課程でも学生たちに伝えていかなければいけませんね」と賛同した。

 

対談の詳しい内容はIBS研究所の下記ページで公開している。

▶︎前編

▶︎後編

 

ワールド・ファミリーバイリンガル サイエンス研究所

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