<真価を問う:その1>~多様性の乱用~ | 物流応援団長山田泰壮の元氣が出る話

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親愛なる皆様
おはようございます。

多様性(ダイバーシティ)の時代と言われて久しい。
性別、国籍、人種、風土、文化、等々、性質の異
なる群が存在することをいうが、その様々な“違い”
を競争優位の源泉として活かす仕組みや制度を、
ダイバーシティマネジメントといい、現代社会に
おける一つの理想的組織の形であります。

が、言うは易し、行なうは難し、成すは尚難し。

私も研修の講義の中で「違うものや違うことを受容
する寛容さが重要だと」よく伝えます。強い組織を
形成をするうえで、リーダーとしてとても重要な力
でありファクターであると思うからです。

ただ、このところ気になるのが、何でもかんでも安
易に「多様性」という言葉で片付けてしまう傾向が
あります。己のリーダーシップの無さを正当化する
為であったり、自己保身の為に使われていることが
多い。

例えば、集団や組織の中に礼儀知らずや規律を乱す
者が居たとする、その者に対しての指摘や苦言を避け、
様々なタイプの人間がいるよね~、多様性の時代だか
らね~ といった具合に、または、他人と違う意見、
考えを持っているにも関わらず、迎合し、発言せず、
安易に妥協してしまったりと、つまり、物事をなぁ
なぁで片付けてしまったり、責任逃れや迎合や妥協の
時に体よく“多様性”を使う。

ダイバーシティマネジメントとは、そうではない。
相当の覚悟や寛容さがいる。
性格やタイプや考えの違いを受容し組織を形成し、
それでも尚且つ目指すべき方向がブレないマネジ
メントであります。

しかし、
迎合や妥協のそれと、覚悟や寛容のそれとは、
見た目には区別がつきにくい。

今、あらゆる場面で真価が問われている。

つづく

今日も一日良い日に致します。
物流応援団長(兼)応援され団長
山田泰壮(やすお) 拝

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