アナログベースとデジタルツール | 物流応援団長山田泰壮の元氣が出る話

物流応援団長山田泰壮の元氣が出る話

物流応援団長山田泰壮が経営者・リーダーにお届けする元氣が出るブログ

親愛なる皆さん
おはようございます。

大阪の朝です。
昨日は今年最後のマネジメントセミナーでした。
関西人らしい熱く楽しく素晴らしい講師をお二人お招きした。

第1部はジェイカス株式会社加賀沢社長、
第2部は有限会社エムカンパニー松木社長。
型破り、異端児、元気、おもしろい・・・タイプは違うが
共通点の多いお二人、楽しくも相当中身の濃いの御講演でありました。

お二人から学べたことを一言で云うならば、
「変えていかなければならないこと、変えてはならないこと」
であります。

お二人のお話を聴きながら、こんなことを考えていた・・・

東京で営業活動をしている時、自分は一体今どこに居るのかが
分からなくなることがある。土地勘がないというのも勿論ですが、

街全体がシステムで動いているからだとつくづく感じます。

そのシステムはあくまでも効率を追求する産業システムだ。

一日に何千万と云う人間をその時間にその場所へ動かす、
その為に地上と上空と地下を縦横無尽に歩道や道路や線路を
まるで迷路のように巡らせ繋いでいる。正に大都会の巨大産業
システムだ。

そのシステムを使って暮らしや仕事をスムーズに便利快適に
成立させていくのが本来なわけだが、その動きを客観的に観察
していると、システムを使うべき人間が、なんだか、
そのシステムの一部に組み込まれているようにも思える。

電車、バス、エスカレーターという移動の為の道具を使い
目的地に着いたら、更にまたその次の目的地(訪問先)へ、
今度は人間がモノやカネや情報を届ける。そう捉えると、
なんだか人間が電車、バス、エスカレーターの延長線上の
道具のようにも思えるのだ。

囲碁の世界で、人工知能(AI)が、世界最高峰のプロ棋士と
対戦し、人工知能が人間を破り、世界に衝撃を与えたのはもう
2年も前のことだ。人間が開発したロボットが人間を超えよう
としている。先日、地元愛知で、ついに一般道を無人自動車が
走行した。昨日は東京お台場でも行なわれた。

便利快適、効率化、スピード化、IT化、AI化はどんどん進む。
輝かしい人間の叡智だ。
しかし・・・
昨年はながら携帯、スマホ運転で届け出のあった事故件数は
1999件、内27人の尊い命が失われた。何かがおかしい。

昨年から始めた事故撲滅トレーナー養成講座では、
ドラレコの事故映像というデジタルツールを使って
脳トレーニングを繰り返し行ない危険予知能力をぐんぐん高めていく。

相当効果が高い。しかし、経営者と従業員、管理者と乗務員の健全で

良好な人間関係が構築されていない会社、社風の悪い会社では効果が

すこぶる低いのだ。

AIで東大入試に合格させるプロジェクトリーダーの筑波大学
新井紀子教授はこう言い切る。「AIは記憶をすること、
問題を解くことにおいては人間を凌ぐ、でも意味を深く理解しないと

いけない問いには途端に反応が鈍る」と。

加賀澤社長は、アメリカでの視察体験から事例を用いて、
未来物流を仮説して下さった。目まぐるしい変化を確信せざるを得ない、

少し恐れを感じる程のリアルなお話だった。
されど、そのデジタルツールを活用し、ハイタッチをする暖かい

人間の関係性のイメージを伝えて下さった。

松木社長は「学びの大切さ」というテーマで、

正しく人間臭く仲間と共に学び続けること、

して、人財育成の大事を説いて下さった。

時代環境の変化にデジタルで対応し、時代環境の変化にも揺らがない

良好で健全なアナログの人間関係を大事に意識し続けることの大事を

お二人から教えて頂いた。

有り難うございました。

さぁ今日は、今年最後の大阪実践研修です。

今日も一日良い日に致します。

物流応援され団長・山田 押忍!