最後の成人式 | 物流応援団長山田泰壮の元氣が出る話

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親愛なる皆様
おはようございます。

一昨日は末娘の成人式でした。
長男は9年前、長女は5年前、そして一昨日は末娘、
というわけで、我が家においては最後の成人式。
最後ということもあり一昨日は私も地元小牧市の成人式
の式典会場に初めて足を運び観覧して参りましたが、なかなかいいものでした。

毎年ニュースなどで流れる暴れる新成人などは一人もおらず、
華やかな振り袖姿の女子とスーツ姿や中には一部袴姿の男子が
皆たいへん大人しく厳粛な空気の中で式が進んでいきました。
第一部で行なわれた市長や来賓の挨拶もくどく無く、いい話しをして下さいましたし、

新成人代表の挨拶も元気に爽やかに行われました。

私達の時代の成人式とは違って、第2部ではイベントチックな企画で、

中学校時代の恩師の方達がスクリーンに登場し楽しいビデオレターなども

上映されて盛り上がっていました。

何よりも中学を卒業してから久しぶりに会う同級生達の再会の喜びの歓声が

あちこちで上がり、抱き合ったり、握手を交わしたり、ハイタッチをする光景に

若さ溢れるエネルギーを感じながら大きくなった娘の姿や自分の30余年前のことを

懐かしく思い出し、目を細めておりました。

地元紙の社説に「伝えたいものがある」~成人の日に考える~
と題して、考えることの大切さが書かれていた。

某女子大の「先輩授業」では、前の年に授業を受けた先輩が、
その成果を踏まえ、後輩に講義する。テーマは福島の原発事故。

「故郷を求めて~原発事故から7年、女子大生から視た福島」というタイトルで、

1年3カ月という時間をかけて現地に足を運び現地や現地の人達に触れた記録を

元に作られたビデオ資料による講義ということもあり、説得力のある映像が語る。

「原発は賛成か反対か、有益か、有害か、あってはならないか、なくてはならないか・・・

様々な立場肩書、そしてその土地への思いが複雑に交差して時間のかかることである・・・」

結論は見る側に委ねる。
簡単に結論を出すことはできない。でも、考えることは出来る。風化させてはならない。

という内容だった。

社説の著者も、「先輩授業」に触発され痛く考えさせられた
ようだ。そして、社説はこんな言葉で結ばれていた。
「大人になるということは、教えられるだけではなく、考えて
伝える人にもなれることではないか。そして、大人とは、当事者になれる人、

今日だけではなく明日のこと、自分のことと同じくらいに次世代の未来について

考えることが出来る人ではないかと」

お正月休みも成人式も終わり、日常が戻って来ました。
お休みの穏やかな時間や特別な日には落ち着いて考える
ことは容易かもしれない。大事なことは騒がしく忙しい日常の
中に居ながらにして、自分の事と同じくらい他人の事を思える、

あるべき未来について考えることができる。
そんな成人でありたい。

成人の日は、新成人を祝うのみならず、全成人が考えるべき日
でもあることに気付かされた。

今日も一日良い日に致します。 
物流応援され団長・山田 押忍!