世間馬鹿にならぬよう | 物流応援団長山田泰壮の元氣が出る話

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物流応援団長山田泰壮が経営者・リーダーにお届けする元氣が出るブログ

親愛なる皆様
おはようございます。

今朝も尾張地区では深々と雪が降り続いています。
皆さんのエリアでは如何ですか?ご無事ですか?
異常気象、大寒波、大雪、各地大変ですが、どうかご安全に。

昨日は、そんな中、尾張地区の特別支援学校へ知的障害者雇用に

向けてのセミナー&見学会に出掛けました。
昨年も三河地区の特別支援学校と御縁ができ、生徒さんに当社の現場に

体験入社をしてもらい倉庫のピッキング業務等を実際に行なってもらいましたが

これがまた驚くほどに記憶力や作業の手際がよく、付いて教えてくれたスタッフが
驚く程の能力の高さでありました。

以前から聴いたことはありましたが、知的障害者と呼ばれる子達の中には、

ある能力が突出して高かったり、何か研ぎ澄まされた一面を持っている子が多いと。

教室へ入らず木の枝を持って運動場を動き回っていたかと思うと、

運動場全体に大きな地上絵が描かれていたという話しも聴いたことがあります。
そんな子達の素晴らしい力を活用することができれば当社も有り難いし、

彼ら彼女らもやりがいある職場へ就ければ、ウィンウィンであります。

そんな思いで昨日は参加させてもらったのですが、今朝コラムに書きたいのは少し別の話題。

セミナー1時間、見学1時間と概ねそんなスケジュールで、20数社の企業から

およそ30名位の人が参加されたのだが、初めのセミナーの会場が体育館。

前方に舞台があって、バスケットゴールが四つあって、

卒業式などを行なう学校の所謂あの体育館であります。

前方の舞台の方に30脚ほどのパイプ椅子が並べられ、広い体育館のはるか後方に

小さなストーブが二つ、雪は止んだとはいえ記録的寒波の日、到着した時に

車内の温度計で見た外気温は4度、体育館の中も相当の寒さだった、

参加者は震えながらの約1時間セミナーでありました。

学校の先生は・・・という言い方をすると職業差別になるからダメなのでしょうか?

わかりませんが、参加者に対するおもてなしの心とか、思いやりといったものとは程遠い、
この段取りの悪さ、このシュチュエーションの異常さに全く気付いていない

鈍感さ無神経さには呆れました。
帰りの車では同行した常務と「せめて膝掛け配るとか、ホカロンとか、何かあるやろ!」と

ボヤキながらの帰路でした。

学校の先生にも素晴らしい人は沢山いますし、現に私も自分の人生に大きな影響力を

与えて下さった小学校5~6年生の担任の水谷先生がいますし、

私の息子は中学校の担任の先生に憧れて自分も先生を志し、学校の先生になった。

あの先生のお陰で今の私があると思える素晴らしい先生も実際にいる。
息子にもそんな先生になれ、そうでなきゃ辞めろと言っている。

でも嘆かわしいことに、そんな先生は稀有だ。多くが無神経な世間馬鹿が多い。

私の持論は、先生に限らず、人間誰しも自分の周りから
苦言を呈してくれる人が居なくなったらその人は人間的に劣化すると思っている、

否、原理原則でしょう。そういう意味で先生という職業は指摘や苦言を発信することはあっても、
それを受けることは極めて少ない職業だと思う、世間馬鹿が多い理由はそこにある。

その最たるが昨日の体育館の出来事である。いや、最たるではなく、日常茶飯事だろう。

話しは変わり、先述した、私の小学校の担任水谷先生は現在お寺のご住職。
(正確には教会の布教担当というらしい)
今もたまにご自宅におじゃまする。実は昨晩も野暮用があり、先生宅を訪ねた。

広いお堂の隅に机が置かれており、そこが先生の書斎スペースになっており、

いつもその横に椅子をおいて頂き、そこに座って先生と会話を交わす。昨日もそうだった。
そして、そこには私が来るのを待って、お堂には二つのストーブが焚かれ、

足元も温まるようにガスストーブが置かれていた。

奥様が温かいコーヒーを入れてくださった。
温かい広いお堂で小一時間の先生との会話で体も心も温まりました。

かく云う私も講師業、社長業をしている世間馬鹿になる可能性が相当高い職業であります。
朝の寒い体育館、晩の温かいお堂、対極の体験を通じて、厳重に自分を戒めねばと思った。

今日も一日良い日に致します。 
物流応援され団長・山田 押忍!