他人のせいにするな | 物流応援団長山田泰壮の元氣が出る話

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物流応援団長山田泰壮が経営者・リーダーにお届けする元氣が出るブログ

親愛なる皆様
おはようございます。

立ち寄った書店で、
ふと目に留まった「自分の人生を他人のせいにするな」
と表紙に書かれた本を手にした。10年前に癌で亡くなった
作家の池田晶子さんの没後10年記念出版の書籍だった。
池田さんの著書は過去に何冊か読んだことがあったが、
独特の哲学、世界観。本質を捉え、正直でカッコつけて
いるわけではないのにキレイで透明感のある文面、興味深く
読んだ時のことを思い出して思わず購入した。

人は常に自分の目によって他人を見ている。
これはあたりまえのことのようだが、この当たり前に気付くと、
世界は一変するはずである。つまり、その他人がそうなのではなくて、

その他人をそう見る自分の目がそうなのだ。
他人とは、すなわち自分なのだ。 
池田晶子著:「私とは何か」より

現在、私は、研修事業を全国展開しているが、
自分が受講生として、研修というものに初めて参加したのは、
たしか27歳だったと記憶する。勤めていた会社の指示で参加した
管理職研修だった。

けっこう刺激的で、講師の方がおっしゃることは納得できること
が多く、素直に吸収することができた。

講師から聴かされた言葉の中で、最も衝撃的で、今でも自分を
律する為の重要なキーワードとなっているその言葉は、
「全ては自分が源。
自分の(心や意識)中に無いものは相手には映らない、
目に見える全ては自分の心(意識)の投影である。」
27歳の私には本当に衝撃的だった。

これまで、ズルイと思っていた相手、卑怯と思っていた相手、
憎たらしい相手、嫌な相手のそれらは全て自分の投影であるということ、

それらが全て自分の中にあるなどと認めたくなかった。
でも確かに見憶えがある感覚がとても悔しく苦しく、ショックでありました。

しかし、一方で相手に映る強さ、優しさ、素晴らしさも自分の投影なんだということが

苦しさを幾分和らげてくれていたが、この本質的なことを受け容れるのはけっこうしんどかった。  

50歳超えた今、自分にも常にそれを言い聞かせ生きている。
研修のプログラムもそれがベースになっている。
実践研修の目的、①業績の向上 ②社風の向上 ③事故撲滅、
これらを成すは全て自分が源であると。

全ては自分が源、自分の心の投影であることに気づき受け容れた瞬間に、見える風景は全く変わる。

人を信頼できない人は、他でもない、
その人自身が信頼できない人なのである。
自分自身が信頼できない人間であることを知っているから、
その人は他人も信頼できないのである。
決して、他人のせいではない。池田晶子著:「考える日々」より

今日も一日良い日に致します。

物流応援され団長・山田 押忍!