悔いなしという結論 | 物流応援団長山田泰壮の元氣が出る話

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親愛なる皆様
おはようございます。

亡くなった父のことをコラムによく書いていたことを思い出して、
過去のものを検索してみた。意外とたくさん書いていた。
四十九日の法要までの間は、亡き父を偲び、読み返し、引用して
みようと思う。今朝は、一昨年、癌摘出の大きな手術をした直後
に書いたコラムを引用する。

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先々週は、腰痛に悩まされた一週間でありましたが、
先週は、ようやく痛みも和らぎ通常の動きに戻れると思いきや、
今度は父親が手術をすることとなり(以前から行うことは決ま
っていたが)行ったが、思いのほか大変な手術となり、
手術自体はお陰様で成功したのですが、術後がなかなか大変で、
家族交代で病院で付き添いが必要となり、ハードな週となりました。
昨日は、もうだいぶ安定し元気になっていましたので、一安心。

80歳を手前にした親と病室で会話をしていると、
話題が、どうしても人生や命についての話になってしまうわけですが、
つくづく感じるのは、私達の親の世代(戦前戦中生まれ)の逞しさ、
生きる力であります。個々勿論違いはあるものの、共通して云えることは、
何もないところから形を創ってきた世代であります。
何もないというと語弊はありますが、
明らかに現在と比較すると物質的には圧倒的に乏しい貧しい時代であります。
それでも生きていく という覚悟、執念、そして知恵がありました。

だから今の時代に事業や仕事で少々苦労しているとか、そんなことは、
その世代の人達のそれと比べると足元にも及ばない、ヘナチョコであります。

しかし、一方では、その時代の人達が創り出してくれた様々な物や道具や機械、
ありとあらゆる物質が、次の世代またその次の世代、つまり現代を生きる者達
をヘナチョコにしてしまう原因を作った世代であるということも出来る。
なんとも皮肉な因果であります。

父がよくいう言葉に、
「我が人生の結論は我が子が如何に育ち、
我が子の家族が如何に暮らしているかで決まる」
というのがあります。
自分に置き換えた時、我が子、そして我が社、我が業界の次世代の
生き方、在り方が、私の人生の結論であります。

親や親の世代の人達が築いてくれた時代に胡坐を掻き、
ヘナチョコになっている我が世代、そして、その次の世代に、
逞しさ、生きる力を育んでいくには、我自身に相当の覚悟と知恵、
逞しさ、生きる力が必要であります。

病室で、術後の激痛から回復した父と病室で静かに語り合った。
この人の人生の結論は私や私の子供にかかっている。そう思った。
生きる力が湧いてきた。
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それから、1年8か月後の先日、
「人生悔いなし、やることはやった、僕は幸せや」と云って、
家族に見守られ旅立っていった。それが父の人生の結論だ。


今日も一日良い日に致します。
 
物流応援され団長・山田 押忍!