資本主義と志本主義 | 物流応援団長山田泰壮の元氣が出る話

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物流応援団長山田泰壮が経営者・リーダーにお届けする元氣が出るブログ

親愛なる皆様
おはようございます。

大阪に来ています。
昨日は、今年度(2016年度)最後のマネジメントセミナー。
3の倍数月は大阪での開催で、昨日は、今年度を締め括るに
ふさわしい、ヤマネットの研修事業を長年応援して下さっている
物流応援団の名物男(笑)株式会社大榮の吉田社長をゲスト講師に、
構築されたビジネスモデル(メタル便パートナービジネス)から
営業戦略や仕組み作り、そして、仲間づくりの大切さ、考え方
等々、楽しく深く多くを学びました。

メタル便の話題は、モーニングメールでも過去に何度か取り上げ
させて頂いたことがありますが、鋼材、鉄の共同配送、その中でも
長尺ものや異形物等々、一般的に運送会社、大手路線業者が運びた
がらないものばかりを集めた物流システム、関東と関西の間で

スタートしてからおよそ10年で、そのシステムは今や北海道から九州までの

同業者がパートナーとしてつながり、現在では9社の資本関係の無い

物流企業達が「メタル便」の屋号の下、〝志本提携〟をし、見事に機能している。

吉田さんには、これまで何度も、ゲスト講師として、企業事例、取り組み事例の

御講演をして頂いているが、お話を聴いて毎回思うことは、資本と志本、

仕組みづくりと仲間づくり、戦略と理念、科学と情緒、デジタルとアナログ・・・ 

これら両輪のバランスが大事。

セミナーのまとめの講義でもお話させて頂きましたが、日本のみならず、

資本主義は産業を肥大化させ、この両輪のバランスが今、完全に崩れて

しまったといっていい。

ヤマト運輸がAmazonに宣戦布告?したことは、
そのバランスの崩壊を象徴している。
パソコンの画面の前でワンクリック、スマホの画面をタッチした
その向こう側では、長時間、時間に追われ走り回るドライバーの存在がある。

デジタルのシステムの中に人間が組み込まれてしまっている図式だ。

このことは、また別の機会にコラムに書ければと思っている。

話しを戻そう。

そういう視点で観た時に、メタル便の取り組み、ビジネスモデルは、

単なる金儲けの為の営業戦略やシステムだけで成り立っているのではなく、

そのベースに、人間の本来あるべき姿、関わりながら生きるという

本質に根差した人間関係、それも目的と志を一つにいた者同士の

人間関係の上に成り立っているモデルといっていい。

その結果、儲かっている。実に素晴らしい。

改めて、メタル便の素晴らしさを実感した。
そして、私の役目は、そういう人たちの御縁を繋ぐこと、
そういう人たちと共に学ぶ場をプロでユースしていくこと、
物流業界の活性化、これが物流応援団の役目、使命であることも
同時に改めて実感することができた。

今日は、実践研修大阪6期生最終講。

 

今日も一日良い日に致します。

物流応援され団長・山田 押忍!