当たり前の有り難さ | 物流応援団長山田泰壮の元氣が出る話

物流応援団長山田泰壮の元氣が出る話

物流応援団長山田泰壮が経営者・リーダーにお届けする元氣が出るブログ

親愛なる皆様
おはようございます。

昨日、函館から戻りました。
D社様の御依頼で出向型実践研修が一昨日から11月まで7カ月間の
プログラムで始まりました。事故撲滅を柱にカリキュラムをアレンジし、第1講のA日程、B日程を無事終えました。24名の皆さんとの新たな出会いに感謝し、7カ月間、全力で努めて参ります。

さて、ヤマト運輸が27年ぶりに運賃値上げに踏み切りました。
これに伴い、アマゾンやドン・キホーテなどが自社配送を始めるなど物流が大きく変化しようとしている。宅配貨物と一般貨物との違いはあれ、ドライバー不足、労働時間などは物流業界全体共通の問題であり、この流れは宅配業界だけにとどまらず、業界全体が激変時代に突入する。そして、変化に伴う混乱も予測される。しかし、ピンチはチャンス、その先には、備えと志のある者のみに明るい未来が待っている。

長年物流マンとして生きてきて、自分自身もそれほどは意識
していなかったが、物流は、電気、ガス、水道と同じくインフラであり、ライフラインであります。生きていくうえでなくてはならないものであるにもかかわらず、それが、あまりにも当たり前になってしまっている。否、意外と物事とはそういうものだ。空気や水のように無ければ生きていけないにもかかわらず、空気が吸え水が飲めて有り難いと四六時中感謝している人はあまりいない。

コックをひねれば水が出る、スイッチを入れれば電気がつく、
ボタンを押せば風呂が沸く、同じように物流も、画面の商品をクリックすれば、それが届く、毎日同じ時間に荷物が届く・・・
それらが当たり前になって、感謝の気持ちはそこからは生れない。それどころか、それらに対するコスト意識も殆どない。
スーパーで買い物する時は、商品と値段を見て品定めをするし、
食事に出かけて注文をする時も、メニューに記載されている値段を少なからず意識する。それに比べるとインフラに対するコスト意識は相当低いといってよい。

そうして、これまでは、顧客から、もっと安く、もっと安くと
物流コストの削減を迫られてきた。
故に私がデビューした30年程前から運賃レベルは殆ど変わっていない。

でも、ここに来てその流れが大きく変わろうとしている。

これは物流のみならず、身近過ぎるもの、当たり前なものへの敬意を忘れた者達、時代への警笛であります。

大事なことに気付く為のチャンスの時代到来です。

身近なもの、当たり前なものほど大切にしなければならない。
インフラや物のみならず、最たるは、家族、社員、友達、仕事、
自分自身・・・ 

物流業界が、今後どう変化していくのか、どんな未来が待っているのか、この辺りはまたじっくり考え、書いていきたいと思う。
今朝は、時間いっぱい、ここまで。

今日も一日良い日に致します。

物流応援され団長・山田 押忍!        

*画像は、函館のホテルの窓から見えた五稜郭タワー。