システム依存のその先に:その3(まとめ) | 物流応援団長山田泰壮の元氣が出る話

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物流応援団長山田泰壮が経営者・リーダーにお届けする元氣が出るブログ

親愛なる皆様
おはようございます。

 

システムとは、全体の仕組みのことだ。
科学の進歩、デジタル化の加速によって、
世の中のシステムが大きく変わった。

 

一つひとつ見ていくと、
カーナビの普及により道を憶えなくなった。
携帯電話の普及により電話番号を憶えなくなった。
我々物流の現場においても、出荷リストを見ながら、
倉庫の棚から一つづつ商品を取り出してはリストに
鉛筆でチェックをするという出荷方法から、今では、
ハンディーターミナルに表示される棚番の所へ行って、
商品を取り出し、バーコードをスキャナーするという方法だ。

インターネットの普及により買い物、写真画像、会議・・・
目的を果たす為にその場所まで行く必要がなくなった。
頭も体も使わなくなった。考えない、動かない・・・

 

話しは少し変わり、先週、名古屋を皮切りに昨日は大阪、
来週は東京と、今年も事故撲滅トレーナー養成講座
(事故トレ)が続々開講しています。

以前、コラムにも書いた記憶があるが、事故トレの講義で
受講生に必ず伝えるのは、事故撲滅の為の構図として、
ドライブレコーダーの事故映像を活用したKYT(危険予知
トレーニング)は、脳科学的にも大変有効ではあるが、
それだけでは事故は無くならない、そのベースに上司と部下、
先輩と後輩、運行管理者と乗務員、または同僚同士の健全な
人間関係、つまり良い社風がベースになければ、どれだけ科学
を駆使しても事故は無くならない、人間は情緒的な生き物だから、

いくら脳を鍛えても、精神を安定させなければ事故はなくならない。

科学やデジタルは手段だ。


便利快適、効率、スピード、正確性を追求し続け、それらがシステム化された姿が

現代社会であり、本来、活用するはずのシステムへの過剰な依存が、

本来の人間のリズム、スピードを逸脱し、人間を弱体化させ、ストレスやうつ病、

果ては自殺へと追い込んでしまう本末転倒状態の社会を現実をキチッと理解し、

デジタルやシステムに依存するのではなく、健全に逞しく生きる為の道具として

活用しなければならない。

依存から活用へ。

 

言うは易し行うは難しだが、まずはそれを理解し、意識することであります。

今日から6月、今朝は函館。
今月も忙しくなりますが、デジタルシステムを活用し、
逞しく活動致します。

 

今日も一日良い日に致します。

物流応援され団長・山田 押忍!  

      

*写真は函館五稜郭