究極の接客業 | 物流応援団長山田泰壮の元氣が出る話

物流応援団長山田泰壮の元氣が出る話

物流応援団長山田泰壮が経営者・リーダーにお届けする元氣が出るブログ

親愛なる皆さん
おはようございます。

昨日、東京から函館へ移動し、本日午前研修を一つ行ない
午後は福岡へ移動と、移動距離の長い週になっております。

函館は4月から毎月一度入り、D社様のドライバーリーダー
及び管理職の皆さんを対象にオリジナルプログラムで出向型
実践研修を行なっています。

日頃は、トラック輸送の会社を対象に研修事業を行なってい
ますが、時に異業種からの御依頼もあり、函館のD社様も
トラックではなくタクシー会社で、この度ご縁あって御依頼
を頂きました。

タクシーはトラックと違い、積み荷?はモノではなくヒト。
人間様であります。荷物と違いモノを言います。トラック
よりもタクシー業界の事故の件数が圧倒的に多いのは
それも大きな要因と思われます。

沿道でお客さんが急に手を挙げる、とっさに車を歩道に寄せる、
後ろに乗っているお客さんが「そこ左!」と急に指示をしてくる、
乗車しているお客さんと背中で会話をしながらの運転、
などなど、トラック輸送ではあり得ない状況下での業務であります。

私もタクシーを結構使いますが、中には感じの悪いドライバー
もいます、目的地が近いと舌打ちが聞こえてきそうな
おもむろに嫌な顔をしたり、お客が乗っているのにスピードを
出してクラクションを鳴らし続けたり、以前こんなこともあり
ました、あんまりスピードを出していたので「そんなに慌てな
くていい」と注意をしても、それほどスピードを緩めなかった
その直後、パトカーのサイレン・・・お客の私が乗っている状
態でスピード違反で停められたわけです。もう勘弁してくれと
いう状態。などなど様々な経験をしていますが、D社様のドラ
イバーさん達はお世辞抜き大変良質であります。

親しくなりいろいろなお話をお聴きする中で、逆にタチの悪い
お客の対応に苦労されてみえる姿も見えてきます。年配のドラ
イバーさんに向かって、息子か孫くらいの年齢の若造
に「おい、運ちゃん」なんて、呼ばれ方をして後ろの席から終
始エラそうな言葉遣いで話すお客に降車時、帽子をとって頭を
下げるわけですから、仕事とはいえ相当忍耐力や責任感がない
とできません。私ならキレてしまいます。到底マネできない
凄い仕事だとつくづく感じております。

D社さんでの研修が始まってからタクシーに乗車した時、
ドライバーに対する敬意が以前とは全然違います。

どんなお客様であろうが、落ち着いて冷静に安全運行に努め
目的地まで送り届ける、それも、背中で会話をしお客様と
コミュニケーションをとりながら・・・
タクシードライバーの仕事は究極の接客業であると、
受講の皆さんにお伝えし、共に学びより質の高いサービス
と安全を目指していきます。

今朝の函館の気温は5℃、温かい格好で行ってきます。

今日も一日良い日に致します。

物流応援され団長・山田 押忍!