過労死について考える(その3:総括) | 物流応援団長山田泰壮の元氣が出る話

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物流応援団長山田泰壮が経営者・リーダーにお届けする元氣が出るブログ

親愛なる皆さん
おはようございます。

週末は福岡にて物流マネージャー実践研修1期生が開講、
プロドラチーム研修実践研修は第4講(次講が最終講の大詰め)
と続き、昨夜久しぶりに自宅へ戻った。
各地で研修を通じ、多くの方々と出会い、関わるが、
皆さん本当によく働きます。研修に参加するということは、
通常の業務に加え研修課題もこなしていくわけですから、
負荷がかかります。でも、その負荷が力となり強くなります、
その力を日常の現場で発揮し、自社が強くなり成果へ繋がる
ということを理解している人たちが集まる。
組織は詰まるところ人間の集合体、経営者をはじめとした
その会社に所属する人間一人ひとりがが力をつけ成長して
いく以外に会社は成長しない。それをよく理解し前向きに
取り組む人達が実践研修には集まってきます。
そういう人同士が叱咤激励し合い、切磋琢磨し合うので、
益々力がつきそれを現場で発揮するので、益々強く良い
会社になっていくというポジティブスパイラルであります。
さて、先週からシリーズで<過労死について考える>と
題して書いてきたコラムを今朝で締め括りたいと思う。
戦後の日本は、国民をあげて働きに働いて、焼け野原から
奇跡的な復興を遂げ、世界第二位の経済大国にまでの成長
を果たした。これは、他ならぬ、国民が沢山働いたからだ。
しかし、今は、それほど働かなくなった、それどころか、
沢山働くと国から叱られる時代になった。
いつしか、どこからか、様子が変わってしまった。
やがて、中国に追い抜かれ、第二位の座を奪われること
になった。(GDPとしては2009年に追い抜かれている)
そりゃ当たり前だわなぁ・・・
週休二日制、週48時間、有給休暇義務化・・・
これらの制度は経済的(物質的)な豊かさに胡坐をかき、
楽して儲けよう的な安易な考えから出来たものなのか、
これらは、経済に打撃を与えるだけではなく、
人間そのものを弱くしてしまいます。
加えて、ゆとり教育がその弱体化に拍車を掛けました。
負のスパイラルであります。
国も会社も同じく、スケールの違いこそあれ、
つまるところ組織は人間の集合体、その組織の力は、
そこに所属する人間の力に他ならない。力をつけ強く
なる方法は、負荷をかける以外にない。しかし、ただ
一人黙々と負荷をかけるのではない、そこでの
キーワードは、先にも述べた叱咤激励、切磋琢磨だ。
共に学び、汗をかき働き、励まし合い、労い合い、
声を掛け合うこと、一緒に飯を食うこと、酒を酌み
交わすこと・・・
カンパニーという言葉は、
「一つのパンを分け合う仲間」が由来だ。
貧しくも、しんどくも、共に分け合うこと、
たったそれだけで過労死は防止できる。
否、たったそれだけ、人間はどんな過酷にも
耐え得る能力を潜在的に持っている。
過労死の本質原因は、長時間労働にあるのではない。
非難を覚悟のうえで、そう結論付けたい。
<過労死について考える> おわり

今日も一日良い日に致します。
物流応援され団長・山田 押忍!