過労死について考える(その1) | 物流応援団長山田泰壮の元氣が出る話

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親愛なる皆さん
おはようございます。

また、痛ましい過労自殺が明らかになった。
「仕事も人生もとてもつらい。今までありがとう」。
社宅から飛び降りる直前、母親にこうしたメールを送っていた。
広告大手の電通に勤めていた入社一年目の女性社員=当時(24)=
が昨年、クリスマスの日に自ら命を絶った。
労働基準監督署が認定した月の残業時間は、
過労死ライン(月八十時間)を大幅に上回る
約百五時間に達していた。
遺族側によると「君の残業時間の二十時間は
会社にとって無駄」「髪がボサボサ、目が充血した
まま出勤するな」など、上司からパワハラとも
取れる発言もあったという。
冒頭から重苦しい文を書いたが、
先日の朝刊の社説を引用したものだ。
実に痛ましい、親御さんの悲しみや怒りは気持ちは計り知れない。
考えさせられることが沢山ある。
私は、過労死ラインなる言葉があるのをこの社説を読んで初めて
知って、そんな言葉まであるのかと驚いた。
その昔、稼ぐために、働きに働いた時代があった。
人によって千差万別かもしれないが、少なくとも私や私の周りの
人達は、そういう人が殆どだった。殆どの人が過労死ラインを超
えていたといえる。
ガタガタ云わんと、稼ぎたかったら働け!
と、上司の言葉は厳しかったけど、どこか心があった。
怖かったけど、嫌いでもなければ、憎くくもなかった。
それどころか、仕事が終わってから一緒に飯を食いに
連れて行ってくれるのが嬉しかった。
単刀直入に書こう。
過労死、過労自殺は、過労にあらず、つまり、長い時間働く
ことが死因ではないということだ。
先の24歳の女性が亡くなった原因は、105時間の残業時間が
本質の原因ではないと思うのだ。
デリケートな話題なので、慎重に書きます。
私は、決して長労働時間を推奨する者ではないし、
実際に自社においても全社員の時短は年々着実進んでいる。
ただ云いたいことは、働く時間さえ縮めれば良いという問題
ではないということだ。
先の社説において、注目したいのは、過労死ラインとか105時間
というところでは実はなく、パワハラともとれる上司の発言の
ところだ。一所懸命働いてくれている従業員に対しての敬意、
労い、励まし、寄り添う気持ち・・・ これらの欠如だ。
長くなりそうなので、明日以降、続きを書こうと思う。

今日も一日良い日に致します。
物流応援され団長・山田 押忍!