人間らしく生きるために:その1 | 物流応援団長山田泰壮の元氣が出る話

物流応援団長山田泰壮の元氣が出る話

物流応援団長山田泰壮が経営者・リーダーにお届けする元氣が出るブログ

親愛なる皆さん
おはようございます。

師と共に東北地区(秋田、山形)の旅をした。
20年来、師と旅を続けてきたが、
旅の目的は一貫して人を訪ね学ぶこと、
人間とは何か、人間如何に生きるかの探求であります。
人を訪ねるといっても殆どが今は無き歴史上の人物で、
その人物が書かれた伝記や小説を読む、その人物が実際に
暮らし、働き、生きた場所、現地現場へ出向く。
そんな旅を繰り返してきた。
今回、訪れたのは、秋田県潟上市 石川理紀之助、
山形県清川町 清河八郎、山形県村山市 最上徳内、
三人の偉人さんを次々と訪ねた。
事前に何度も本を読み、出向く前には、地元の資料館、
記念館、時に現存する生家の子孫の方に、手紙や電話で
事前にコンタクトをとっておくのが、師のやり方、だから、
訪ねた時には、その施設の館長さんや子孫の方からとても
丁寧に対応して頂ける、そして、面白いのが事前調査や
勉強の量が半端ではない為、最後の方では、説明してく
れていた施設の人に、師匠が説明している有様をよく
目にする(笑)七十代半ばにして、この向学心、探求心、
純粋さにはまるで敵わず真似できない、一生敵わない。
されど、長年の師と共にしてきた旅や、人物を通して学んで
きたことの全てが、私自身の生きる力となり、また仕事において
(運送事業においても研修事業においても)間違いなく糧に
なっていると自信をもっていえるのであります。
今回訪ねた三人の偉人についてのレトポートは、
また後日改めて書こうと思うが、
今朝は江戸時代に生きた三人に共通して改めて感じた
ことを書こうと思う。
人間が人間らしく生きていくために最適な時代は江戸時代
あたりではなかったかと思うのであります。
勿論、階級制や鎖国など幕府や藩の体制、制度においては
面倒臭いことや不自由なことも沢山あったが、
人間が生きていく環境、条件としては、現代社会と比べると
圧倒的にアナログ社内だ、全部がアナログといってもいい
ほどだが、実はそれが人間が人間らしく生きれる所以だと
いう思いを今回の旅では改めて強く感じたのであります。
移動は全て徒歩、東北から蝦夷地の奥、九州までも全て徒歩、
道具を使うとしても陸は馬だが、一般庶民ではとても使えない、
川と海では船、それも帆船か手漕ぎ、コミュニケーション
手段は、会うということ以外には手紙のみだ、飛脚に頼むので、
到着するのにも幾日もかかる。
現代から思えば、不自由極まりない生活環境、条件であるが、
その後たかが150年余りの間に、交通手段、通信手段は
目まぐるしく進化発展を遂げた。
自動車は、ビルの合間を縫うようにして高速道路を走り、
電車は、どれだけ深く掘れば気が済むのというくらい
深い地下の線路を走る。新幹線は、リニアに向け、
東京~大阪間を1時間で走ろうと開発を進めている。
飛行機は世界中の上空を1日のべ何十万機という数が
飛び交っている・・・ なんか怖い。
移動手段のみならず、通信手段においても
電話、FAX、メール・・・インターネットの普及によって、
今や一瞬にして目の前の出来事、情報が地球の裏側まで飛んでいく。
このリズムが、人間の本来の生きるリズムと、いつしか大幅に
ズレてしまい、生きにくくなっているということを強く感じる。
次回につづく。

今日も一日良い日に致します。
物流応援され団長・山田 押忍!
*画像は最上川