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結城紬産地訪問記  

 

>>産地訪問募集は、こちら

遠く古代、崇神天皇の御代、三野の国から多屋命(おおねのみこと)という人が茨城県の久慈郡に移り住み、そこで織物を始めました。
その織物は、長幡部施(ながたべのあしぎぬ)と呼ばれ、結城地方に伝わり、結城紬となりました。

江戸時代にこの地を治めた幕府の代官・伊奈備前守忠次によって、全国に知られるようになり、その名声は、当時の百科事典「和漢三才図絵」に、最上品質の紬として紹介されているほどです。

 

 

最寄駅は、JR高崎や小山駅です。

途中の駅で女将さんと合流し小山の駅に向かいました。

10:20分栃木県の小山駅到着

本日 ご一緒するお客さまはすでに到着していらっしゃいました。

遅れたわけではないのですけど、お待たせしてしまったのは失敗でした。(反省)

ここから車で10分ほどの場所に縞やさんがあります。縞やさんのご主人がお迎えに

来て下さり、皆様と車で向かいます。

車を降りると 「あれ?」住所表示が、茨城県。

「小山駅も茨城なんですか?」との質問に「小山駅は、栃木です。ここは、茨城と栃木の

境なんですよ、

なので機やさんが栃木で染屋さんが茨城だったりすることもあるんですよ。

結城紬の産地は、茨城と栃木で、年間六千反生産されますが両県で50%ずつを

占めてます。」

 

縞やさんの新しいお宅

まだ工事の途中でしたが、新しい木の匂いが気持ちいいです。

とっても詳しく“結城紬が出来るまで”の

説明をしてくださいました。

 

縞やさんの説明を聞きながら栃木名物“ゆで饅頭”を頂きました。

回りの皮がモチモチして とっても美味しかった。

ご馳走さまです♪

 

色々な繭の種類

こちらでは、右下のほうの
大きい繭を使っているそうです。

桑の葉をモリモリ食べて
たくさん糸を出します。

 

 

糸つむぎのチャレンジ!

見た目は簡単そうに見えても 難しいです。

さすが 「綿かけ八年、糸つむぎ三年。」

と言われる経験が必要です。

 

 

地機(じばた)と言う織り方は、1500年も変わっていません。

下糸と上糸の上げ下げを足で調整し、機に張った縦糸を

腰の力で調整し、横糸を打ち込む。

労力と時間のかかる織りかたです。

 

機にかけるため、

反物の長さに糸をそろえます

 

絣の柄がずれないよう

縫い針で調整します。

見ていると気の遠くなるような

作業です。

 

 

柄の部分に染料が染まらないよう糸をくくります。

柄の製図はあるのですが、私には

どこがどうなっているのか全くわかりません(笑)

「失敗したらどうなるんですか?」との質問に

「燃やすしかないでしょう。」と笑っていました。

 

 

染糸を五右衛門風呂のような釜で染めます。

 

 

くくったカセが色々な色に染まってます。

染料が良く染み込むように叩くのですが。

何回叩けば調度良いのかは、長年の経験と感だそうです。

 

 

お伺いした日は、寒かったので作業場の中は、

暖かくて調度良かったのですが。

「夏は、熱と湿度100%で地獄です。」とおっしゃってました

 

素敵な紬が沢山♪

私に似合うのどれかしら?

皆様こちらが一番重大なようでした♪