タックマンモデルについて思うこと | チームビルディングジャパン・スタッフサークル(過去ログ)

チームビルディングジャパン・スタッフサークル(過去ログ)

スタッフサークルは、チームビルディングの専門会社「チームビルディングジャパン」の朝礼のこと。ファシリテーションやチームビルディング研修など、社内に留めておくにはもったいない話を公開します!

こんにちは。
ハルです。

先日あるプログラムで、チームビルディングでよく使われる、
タックマンモデルというチームの成長モデルを紹介したらいいのではないかという話がでました。

でも、よく使うけど、本当によくは知らないねという話になりました。

タックマンモデルと呼ばれるもので
大雑把に説明すると、
チームの成長段階を四つか、五つのステージに分けるものです。

その二つ目のステージでチームは本音を言い合うために対立し、混乱すると書かれていることが多いです。

そして、その対立を乗り越えて、最終的にパフォーマンスの高い状態になるというもの。



個人的にこのモデルの好きなところは、チームの形成段階で対立や混乱が起きた時、
それが悪い状態ではないのではないかと、判断する材料になるからです。
そういった経験の少ないチームのときには、それがゴールを目指すための手助けになると思うのです。


逆に気になることは、対立と混乱を起こさないと、良い成果は出ないという考えに結びつくこと。
あくまで対立と混乱は本音をいいあう過程で生じる結果であって、
本音を出させるための手段ではないと思うのです。
対立を意図的に起こそうとするような行動を取れば、逆効果でしょう。


会社のメンバーと話しても、タックマンモデルの成長段階は違和感あるよねと話すことがこれまでも何度かあります。


でも、よく考えてみるとこんな疑問がでてきます。

そもそも、どんな状況に置かれたチームを想定しているのだろう?
どんなゴールなのか?どのくらいの期間のイメージなのか?
どんな調査データをもとに考えられたのか?
このステージをどのくらいの確率でたどると考えているのか?
それぞれのステージを原著ではどのように説明しているのか?
それぞれのステージで破綻する条件などは想定されているのか?


英語のWikipediaで調べてみたら元はこの論文のようです。

Tuckman, Bruce (1965). "Developmental sequence in small groups"
http://en.wikipedia.org/wiki/Forming-storming-norming-performing


でも、Tuckman本人が書いた論文や書籍の翻訳本は見つからず。

自分でも探してみようと思っていますが、
どなたかご存知でしたら教えていただければ嬉しいです。