人の心は素晴らしいものも恐ろしいものも生み出す。
誰も予想しなかったような金融危機も人の心の産物。
もし金融市場で誰もがコンピューターで計算したような取引をしていれば大暴落もバブルも起きない。(たぶん)
ノーベル賞を受賞するような人たちが生み出した金融工学が役に立たないのは人の心が計算できないから。
人がどう感じてどう行動するかに正解はない。
平時の金融市場は「大体皆がこう考えるだろうからマーケットはこう動く」という予測で動いている。
ところが、いったん予想外の動きを始めると多くの人が不安になり、不安がまた予測できない経済の動きを生む。
金融市場では人の心の動きを売買しているようなものだ。
だからもし世界中のすべての人がマーケットを安定させようと決めて、その通りの行動をすれば平安な市場が戻ってくる。
だけど現実には多様な人たちが多様な考えのもとに行動をしている。
それが変化や進化を生み出している。
自分は自分の目の前にある良い事も悪い事もすべて自分が成長し、前進してゆくために活かして行きたい。