人間性劣化防止策・思考編 | 物流応援団長山田泰壮の元氣が出る話

物流応援団長山田泰壮の元氣が出る話

物流応援団長山田泰壮が経営者・リーダーにお届けする元氣が出るブログ

親愛なる皆さん
おはようございます。

産業肥大化により招いた情緒の欠乏、
人間性劣化は留まるところを知らない。
先日、来日して話題になったウルグアイの元大統領ムヒカさん、
世界一貧しい大統領と云われるその人は、給料の9割を貧しい
人達への寄付に当て、官邸には住まず、田舎でトタン屋根の自
宅に住み農畜作業をしながら政務を行ない、通勤する時は、
オンボロ車を運転して出かけていくという^^
そんなムヒカさんが無限の消費社会に警笛を鳴らしています。
以下、ムヒカさんが2012年のリオ会議で行ったスピーチを
一部抜粋してみた。

***********
消費社会を作ってきた人間が消費社会にコントロールされて
いることに気付かなければならない。
私たちは(物質的に)発展するために生まれてきたのではない
幸せになるために生まれてきた。
だから発展が幸福を阻害するものであってはならない、
発展は人類に幸福をもたらすものでなくてはならない。
愛情や人間関係、子供を育てること、友達を持つこと、
そして必要最低限の物を持つこと、これらをもたらすべきな
のです。幸福が私たちの最も大切なものだからです。
「貧乏な人は、少ししかものを持っていない人ではなく、
無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」
************

はじめは、小さな国の首相、何者ぞと、耳を傾けなかった
会場の多くの聴衆がスピーチが終わるころには、スタンディ
ングオベーション、会場は止まない拍手に包まれたそうな。
先日、来日の際にムヒカさんのスピーチや、TV番組での発言、
メディアの取材に応えるムヒカさんの数々の言葉、立ち居振る
舞いに、多くの日本国民が感動をした。
しかし、である。
リオの会議で拍手を送った各国の政治家たち、
来日中のムヒカさんの言動を眼にし感動した多くの人たちの
殆どは、おそらく、その拍手、感動の後、これまでと何ら変
わりない消費生活へと戻っていったのではないかと想像する
のであります。
我々、特に先進国、産業社会、大量消費社会に生きる者、
便利快適大量消費を享受し続けその環境の中で育ってきた者
は、あれだけ素晴らしい話を聴いてもチェンジできない。
人間性劣化は相当根深い。
では、どうすればいいか?
長くなりそうなので、ここまでが、<思考編>、
月をまたぐが、つづきは、次回<実践編>で書くことにする。
今日で4月も終わり、世はゴールデンウィークに突入。
物流は止まらない、ドライバーの皆さん、連休中、
くれぐれも安全運転、無事故で乗り切って下さい。
今日も一日良い日に致します。
物流応援され団長・山田 押忍!