命の概念 その3 | 物流応援団長山田泰壮の元氣が出る話

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物流応援団長山田泰壮が経営者・リーダーにお届けする元氣が出るブログ

親愛なる皆さん
おはようございます。

なかなか結論まで辿り着けず、
シリーズで書いている<命の概念>、
今回で、完結できるか・・・。
土曜日は、実践研修東京2期生の第4講を行ないました。
実践研修は約半年間、決められたカリキュラムに沿って基本
は進めていきますが、時にトラブル?が起きることもあります。
いわばライブなので、何が起きるか分かりません。
またそれが醍醐味でもあります。
講師やアドバイザーは、受講生の成長を願い時に厳しい
指摘やアドバイスをすることもありますが、立場はどうあれ
やはり人間、時に感情的になることもあります。
土曜日の東京では、怒りと悔しさのあまり不覚にも涙が噴き出し、
声を荒げながら激を飛ばすという醜態を晒してしまいました。
我々物流業界のリーダーは、
ドライバー達が車庫を出発してから安全運行で無事に帰庫すること。
その責任者であります。
常日頃ドライバーと如何に接するか、出発前のドライバーに如何に
声を掛けるか、ドライバーが常に安定した精神状態でハンドルを握る
為に我々に出来ることは何か、
常にそれを意識し最善を尽くすのです。
我々物流業界のリーダーは、
ドライバー達の命を守る、運行するその道々を行きかう他の
運転者や歩行者の命を守る責任者なのであります。
受講生は皆正しく物流業界のリーダー、
それに対する意識の薄さや軽さや甘さを感じると
私の感情は昂ります。
土曜日東京での醜態の一幕は、そんな理由からでありました。
ツアーバス転落事故の発生原因の紐を辿っていくと、
そこには、リーダー、責任者の意識の薄さや甘さに必ず行き着きます。
そして更にその紐を辿っていくと、そこには経済最優先の社会構造が
見えてきます。依頼主からの安価な依頼に甘んじ、その安価に応じた
安かろう悪かろう商品やサービス、廃棄商品転売も転落事故も根本は
同じです。利益を優先した思考や構造の中には、最優先すべき安全や
顧客の喜びは等閑だ。
ツアーバス転落事故や廃棄商品不正転売の根本原因が、
産業の肥大化,経済最優先の社会構造であるというのは理解できても
このシリーズの<その1>では、殺人事件、自殺者、虐待までもが、
同一の原因というのは腑に落ちないという向きもあろうと思うが、
こんな考えはどうだろう、
テレビゲームやスマホの画面の中で相手を殴ったり殺したりしていく
超リアルなバーチャル映像、ゲームソフトの販売元は、
それらの映像が人間の脳に及ぼす影響までは考えていない、
最優先は売れるか売れないか売上げ利益が最優先だ。
インターネットやSNSの拡がり急成長は人間同士が直接関わる(会う)
というリアルなコミュニケーションを無くし、人間関係をどんどん
希薄にしていく、無機質な文字のみでのやり取りから生じる
誤解が希薄な人間関係を更には断絶させてしまうことも
現実起きているようだ。
効率化や過度サービスレベルの要求に対し、精神的に追いやられる
ビジネスマン。うつ病患者は今や100万人を超えるとも
いわれています。
便利快適、スピードアップの追求が、いつのまにか度を
越えてしまい本来の人間の在るべきリズム、命のリズムを壊して
しまっているのです。
命の概念、完結編は次回。
今朝もまた雪が積もっています。
皆さんの無事を祈ります。

今日も一日良い日に致します。
物流応援され団長・山田 押忍!