安全を科学する | 物流応援団長山田泰壮の元氣が出る話

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物流応援団長山田泰壮が経営者・リーダーにお届けする元氣が出るブログ

親愛なる皆さん
おはようございます。

深田恭兵さんは、九州福岡、深田運送の社長。
今や物流応援団の絶大なる応援者で、
共に学び共に実践する同志であり、親友であります。
その深田社長から御縁を頂いた上西一美さんは、
安全、事故撲滅のコンサルタントとしては今や第一人者、
日本全国引っ張りだこの人気講師であります。
昨日の物流マネジメントセミナーは、
そんなお二人のコラボ講演を企画した。

「安全、事故撲滅」をテーマに行なったセミナーは、
実に素晴らしく、ご参加者皆さんも絶賛の内容でありました。
上西先生はドライブレコーダーの映像を駆使し、
視覚から脳に刺激を与え安全の意識を向上させていく。
事故の衝撃映像で、ただただ恐怖に訴える手法ではなく、
映像を理論で解説し事故の真の原因を掴み更に体験で落とし込む。
大事なことはドライバーの腑に落とすことと、上西先生は云う。
セミナー中、参加者全員が釘付けになった。
数々の事故事例映像は、悲惨な体験をする前にトラウマを創る手法
ともいえる上西先生の教育方法は、事故撲滅に向けての究極の
プロドライバー教育であります。

その手法、上西先生の力もお借りし、
深田運送さんでは事故撲滅に向けて様々な手を打ち、
交通事故ゼロ記録が、まもなく3年を超えようとしている。
今や、業績も社風も素晴らしい会社であります。
されど、そんな今は、一日にして成らず、紆余曲折の歴史がある。
事故が多発していた頃の深田社長は、文句を云っていた、
怒っていた、社員さんを罰していた。
トレーラーの横転事故が転機となった。
事故を起こしたドライバーの奥さんの姿を観た瞬間に
深田社長の意識変革が始まった。

そこから事故発生の真の原因の探究が始まる。
車間距離か?速度超過か?現象的な原因は確かにそうだ、
しかし、原因の本質は何なのか・・・? 
辿り着いたのは、「目と心の脇見」だった。
そこから深田社長は、安全を科学し始める。
再発防止を数値化し、最強のマニュアルを完成させるに至る。
深田社長の文句は労いの言葉へ変わり、怒りは感謝へ変わり、
罰則は表彰へと変わっていった。
社長就任当時に陥った借金地獄の闇、
会社も社員も運送業も嫌いだったあの日、
「目と心の脇見」をしていたのは、
深田社長ご本人だったのかもしれない。
深田運送から事故が無くなった。
業績も社風も素晴らしい会社に見事に変革を遂げられた。
笑いあり、涙ありのお話の中から、
経営者、リーダーの責任の大事を痛感させられた。
科学とは、経験、体験、知識を集積した人間の叡智である。
安全、事故撲滅は、科学することにより成就する。

今日も一日良い日に致します。
物流応援され団長・山田 押忍!